失敗しない不動産売却（７） | 千葉市で不動産売却の仲介業に営む専門家がプロの視点でコラム記事を執筆

【売買価格決定のポイント】

土地や戸建て、マンションなどのマイホームや相続した不動産を売りに出すとき、まず第一に売り出し価格を決めます。

まずは、いくつかの不動産会社に訪問査定（詳細査定）を受けます。

この詳細査定には、物件の状態や周辺情報はもちろん、市場の相場も加味されていますので、売り出し価格を決める際の目安にするのが通常です。（ちなみに、売り出し価格も契約同意価格も売主が決定し、その決定のアドバイスをするのが不動産会社となります。）

売り出しを開始した後、物件を買いたい人が現れるとその方から購入希望額が提示されます。

売主の希望額通りに買ってくれれば言うことなしですが、一般的には値引き交渉がつきものです。（特に中古物件は覚悟が必要です。）

ですので、売り出し価格は不動産業者の査定価格より少し高めの金額を売り出し価格として設定しておくことをお勧めします。

ただ、あまりにも現実離れした価格設定では、売り出しを不動産会社に断られる可能性があるのと、売却までに相当の時間を要する可能性があります。

不動産会社に売却の依頼をすると、その担当者は販売計画を立ててそれをもとに販売活動を開始します。

その内容は、レインズへの登録、不動産ポータルサイト及び自社サイトへの掲載、既存顧客へのダイレクトメールやチラシの作成と配布、内覧会と様々です。

不動産会社との媒介契約期間の区切りは３カ月（更新可能）であることが多いので、その３カ月間の活動計画を担当者に確認しておくことをお勧めします。

買い手に向けてどのようなセールス計画を考えているか、を担当者に聞いてみましょう。

（つづく）