失敗しない不動産売却（１4） | 千葉市で不動産売却の仲介業に営む専門家がプロの視点でコラム記事を執筆

【契約から引渡までの必要書類と手続き③】

決済では、通常大きな金額が動くので、買主が組むローンの金融機関の個室で実施するケースが多いです。

買主、売主はもちろん、買主のローン担当者、それぞれの仲介不動産会社担当者、所有権移転を担当する司法書士などが一斉に揃い、残金の支払いや所有権移転のための手続きなどを同時に行います。

そのため、様々な書類が必要になりますので、決して忘れものをしないよう注意しましょう。

まず、買主が住宅ローンの手続きをし、売主さんへの支払いをします。残金以外に、その年売主さんが支払う固定資産税などの金額を日割り清算（決済日の前日までを売主が負担し、決済日から年末までの日数分を買主が負担するのが通例です。）することになります。

また、売主さんの住宅ローンが残っている場合は、その抵当権抹消手続きも同時に行う必要があります。（司法書士にて）

その後、不動産会社への仲介手数料を支払い、重要事項確認書や鍵などを買主さんに渡します。ついでに、町内会長さんの連絡先やゴミ出しの場所、マンションなら郵便受けの番号などをメモ書きにして一緒に渡して差し上げると喜んで頂けるかと思います。

決済日に用意する書類などは以下になります。

①本人確認資料

②登記済権利証（登記識別情報）

③固定資産税等納付通知書

④抵当権抹消書類

⑤実印と印鑑証明

⑥住民票または戸籍の附票

⑦分譲マンションの場合は、パンフレット、管理規約書、

　備品や設備の説明書など。

⑧通帳とその届出印

⑨売却物件の鍵等

（つづく）